陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

棋書「おぼえたての碁 はじめたばかりの碁がたちまち強くなる」

入門したての頃に買った本です。"世界一やさしい~"と一緒に買いました。"はじめて打つ碁"という本の続巻らしいのですが、そちらの方は絶版で手に入らず。こちらの本も入門としてよく挙げられていたので、買ってみたのですが…。

正直なところ、買った当時は、あまり良さが分かりませんでした。ナカデやセキ、コウ、ウッテガエシ、ゲタなどの手筋を丁寧に解説されていて、特にナカデとゲタに関しては私もこの本で覚えたと言っても良いと思います。

この本で重視されているのは石の攻め合いで、石を取ったり取られたりを重視して解説されています。本の中盤以降に布石と中盤に関しても触れられているのですが、ヨセに関してはほぼ触れられていません。9路と13路で解説されているのですが、初心者同士の碁では、まず出てこないような局面が例として上がっています。かと言って、上手の方と打つと、もっと厳しい手で返ってきますので…。

今読むと忘れかけていた基本を復習できる良い本なのですが、全体的に教科書のように理路騒然と書かれていて、本当に覚えたての頃に読んでも、読んでいて退屈になると思います。実際、私自身は(読んでたら眠くなってくるな…)と思って、あまり読まなくなりました。それでも当時は他に本を持っていなかったので3回ぐらいは読んだのかな…ナカデのページはかなり頭に叩き込んだ記憶があります。

この本は"はじめて打つ碁"を読んだ人を対象にしているようなので、そちらで取り上げているらしいシチョウについてもあまり触れられて居らず、これ一冊で入門するには厳しい内容です。しかしながら、他で入門を済ましていて、囲碁のルールを一通り知っていると言う人には良いと思います。


おぼえたての碁―はじめたばかりの碁がたちまち強くなる

…が、今読むなら、こちらよりも"囲碁ビギナーズ 13路盤で最速上達"の方がオススメかなぁ?と思います。書いてある事も似ていますし、あちらの方が読みやすく分かりやすいと思います。簡単ではありますが入門からのフォローも入っていますし。