陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

思わぬ対局。

3日の土曜日は、なみはやドームで"第8回関西棋院山野基金こども囲碁大合戦~大阪秋の陣~"と言うイベントがあり、息子がそれに参加してきたので、付き添いで行ってきました。

で…子供の大会に付き添った時は、大抵は終わるまで妻と雑談したりボーッとして時間を潰して終わるのを待つんですが、以前に関西棋院のサロンで対局させて頂いた事がある、二段の方と偶然ばったり。お互い子供の付き添いと言う事で。保護者向けの自由対局コーナーなるものもあったので、「良かったら打ちませんか?」と声をかけられ、そちらがよろしければ!と、一局打たせて頂きました。

前回は九子局で私が勝ったと言う事で、今回は七子局で、ということに。結果は…自由対局コーナーが終わる時間になってしまい、ヨセに入って少し経ったところぐらいで打ち掛けに。「これ、どうなってるんですか?」と聞いてみたところ、「まだ若干黒が良い」との事でしたが…多分、最後までヨセたら分からないぐらいなんじゃないのかな、と。

死なないだろうと思っていた黒の一団が思いきり狙われて、辛くも何とか二眼を確保して大石を助けることが出来た…と、一安心していたら(しかもその一団は受け方さえ正しければ苦労せずとも生きられたそうで)、今度は別の大石を狙われ…こっちは全滅。部分的には良いところもあったと思うんですが、まだまだだなぁ、と。

で、その「死なないと思ったら死んだ一団」なんですが。

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手順を覚えていないのですが、下辺の定石部分。白のコゲイマガカリにハサんで、白が一間トビ、黒のスミが一間トビしたところに、最初にハサんだ黒石にカタツキされる、というヤツですね。定石通り進行して、ここは手入れせずともまぁ死ぬこたぁ無いだろう、と、終盤まで放置してました。で、終盤、気付いたらこの一団が見事に右辺とも左辺とも分断されている状況になり、あれよあれよという間にダメを詰めさせられ、ナカデを打たれ、トン死。これには唖然…そんな手があるとは、と…。

で、この場面、白はAに打つのが定石だと思うのですが、手を抜いた進行。と言う事は、AなりBに先着しておくべきなんですかね。まだ三々が残ってますが、それで右下の星と連絡できますし、三々を守ることが出来れば右下から下辺にかけて、大きな地になるわけで。ここを手抜きして放置していたのが良くなかったのだな、と。

ちなみに、白からAに先着された場合は打ち込まれる味が残るので、その場合は▲の右に一間に飛んでおくのが良さそうな感じ、なのかな。

しかし、ようやく段位者と星目で無くとも打てるようになった…という意味で、成長した、と思えました。まぁもっと高段の方だと、当然まだまだムリですけど…。級位者の上級の方よりも段位者の方の方が強引だと感じる手が少なく、いかにも「筋」という感じの手が多くて、勉強になります。まぁ強引でも何でも、対処出来なければ「手」なので、どっちにしろ対処は出来ないとダメなんですが。また、高段の方と打つ場合は、もう指導碁になってしまうんですが、星目を卒業したぐらいの棋力差であれば、「勝つために打ってきてくれる」のが、凄く勉強になります。負けたとしても課題が見えますし、まぁ今回や前回のように、勝ったり優勢だったりしたとしても、この日記のように課題が見えますから。

今日の対局は凄く勉強になりました。