陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

2/26 囲碁会・追記。

先日あった囲碁会で、プロの方から言われたアドバイスの中で、「これは覚えておかないと」と思っていた事を書くのを忘れていたので、追記。

「定石には互先定石と置碁定石と言うのがあって、置碁で"定石だから"という安易な理由で互先定石を打っても良くならないことが多く、不利になることもある。一口に"定石"と言っても、その場その場で適した定石を選ばないといけないし、自分で考えて打つことが大事。」

だそうです。別に互先定石を置碁で使っても良いそうですが、後に続かなければ意味が無いと言う事で、互先で使う定石というのは当然置き石が無い状態で使う物で、置き石がある状態では損だったり複雑すぎて使い切れなかったりする、と。

置碁定石なんて初めて聴いた言葉で、正直、何それ?という感じです。置碁定石の本なんてあるのかと思って調べてみたけど見つからず。もしくは絶版のよう。

一つ例を挙げて示されたのが、以下のような展開。

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こういうような展開になった場合、ツケノビ定石の進行中ですから、定石通りAなりBなりに打ちたくなるところですが、置碁、特に九子局においてはAもBもよろしくない、と。結局断点やらノゾキで効かされる部分が残るし、何より"定石だから"という安易な考えで打つのが良くない、と。置き石も効果的に使われていないし、次にドコに打つのか、なぜそこに打ちたかったのか、という、"明確な理由"があることが大事、なのだそうで。

では上の図では、どこに打つのが良かったのか?というと、

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単にノビる。タケフで強いし、簡単に死なない。スミも取れる可能性があるし、白一子が攻められる対象になり、良いところだらけ…と。仮に互先だったりすると、周りに黒石が無いので、これだと良くないのですが、九子局の様な置き石が多い状態では、この状況では、この手が最も効果的だそうです。

そういえば、前回の"どんどん打とう会"でも、「一手の価値」の話を聞いたのを思い出しました。

定石を覚えることも大事だし、手筋や死活を覚えることも大事、だけど、自分の頭で考えることが最も大事…と、まぁ囲碁の基本中の基本の事なのですが…そんな当たり前の事を忘れていた気がします。自分では、常に、安易に定石を打たず、時には手抜きや定石では無い手を打つ事も視野に入れたりしていたのですが…定石が進行、もしくは定石が進行しそうになったら、手拍子で打っていた気がします。

置碁定石…について調べる必要があるのかどうかはよく分かりませんが…互先と置碁では使える定石が違う、という事は頭に置いておいても良いかな、と。周りの石の状況を見て、「本当に定石で良いのか?」と、まず疑って、自分の頭で考えて…それが大事ですよね。

昨日の囲碁会は本当に勉強になったなぁ、と、改めて思いました。