陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

2/26 囲碁会。

火曜日は第四火曜と言う事でローズマリーの囲碁会に参加してきました。そこで前回知り合った方と一局打ちましょうと言う事になって、とりあえず互先で一局。私が黒番で、30目ちょいの勝ち。序盤から終局まで、かなり優勢だろうと思っていたのですが、実はそうでも無かったそうで、傍から見ていた方から聞いた話では、終盤のヨセで白から先にまわれば分からない部分があったとかで、そこに黒が先着するまでは形勢不明だったそうです。

で、話の流れで、その解説をしてくれた方に打って頂く事になり、手合いをどうしましょうかと訪ねたところ、「とりあえずそちらが先で打ちましょう」と言う事になり、私が黒を持つ事に。で…結果は大差での負け。序盤70手目ぐらいで投了しようかと思ったぐらいにやられまして、実際、投了しようかと思ったのですが、とりあえず最後まで打とうと思い、最後まで打ったところ、「最後までよく頑張りましたね」と言って頂けました…。

「もしお時間がよろしければ、次は井目で打ちましょう」と言われ、九子で打つ事に。これは最終的に黒が3目ほど残ったのですが…明らかに調整された感が。検討もさせて貰ったのですが、結局のところ、「"なんとなく"で打った手と、考えて打った手では、手の善し悪し以前に"なんとなく"の手は後に何も続かず響かない」というアドバイスを貰えました。悪手であっても何かしらの考えを持って打った手は考えただけの価値が生まれますが、考えずに打った手は価値が生まれず良い事が何も無い、と。なかなか考えさせられる言葉でした。確かに"なんとなく"とか"とりあえず"という感覚でノゾキを打ったりする事がちょいちょいある…それではダメだと言う事ですね。当たり前の事なんですが、改めて考えさせられるには十分のアドバイスです。

後は「石が接近した時に、どう処理するか」という事を。これは人それぞれで、慣れもあるそうで。強い石、危ない石、良い形、悪い形、手抜きしても良い形、手抜きしてはダメな形…これらは知識もさることながら、目が慣れていることも重要だそうで、それにはやはり「実戦経験を積むことで慣れていく」そうです。

その後も色々とお話をさせて頂いたのですが…あまりにも囲碁界の事もそれ以外にも色んな事に知識が豊富な方で…「失礼ですが、ご職業は…?」と尋ねてみたら、「あー…」と言葉を濁されたのですが、プロの棋士の方でした…。いや、なんかおかしいと思ったんですよね、今まで出会ったアマの高段の方よりも、確実に強いと感じるというか…手に無理が無いのに圧迫感を感じるというか。あまり経験したことの無いプレッシャーを常に感じたので。丁度、囲碁ステでプロの先生に布石診断やらをして貰っている時のような…なんかもう色々納得したと同時に、赤面してしまいました。幸運と言えば幸運だったのですが…いやしかし定先で打たせて貰える相手じゃないというか…なんちゅう手合い違いかと。「色々と見させて頂きたい場面があったので」との事だったそうで、私自身はそりゃ勉強になれば何でも良いんですが、もう、ほんとに…。

いやしかし、思わぬところ、思わぬタイミングで、良い勉強になりました…。