陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

10/19 宝酒造杯 大阪大会。

ずっと日記を書こうとは思っていたんですが、なかなか書けず、長らく放置してどうしたものかと思っていたところ、ちょうど良い話題も出来たので再開してみようかと。タイトルにあるとおり、宝酒造杯の大阪大会に参加してきました。宝酒造杯には初めての参加で、級位戦(2)に5級で参加。結果から先に書くと、以下の通り。

  • 1戦目:互先・黒番、8.5目勝ち
  • 2戦目:定先・白番、中押し勝ち
  • 3戦目:互先・白番、中押し勝ち
  • 1回戦:5子局・白番、中押し勝ち
  • 決勝戦:定先・白番、中押し負け

初戦。同級申請の女性の方と互先で、ニギリで黒。こちらの二連星に対して、相手が星と小目だったので、5手目に一間にカカって開始。特に心配なところがあったわけでも無く、終始盤面でリードしていたと思う。相手の方も劣勢を感じていたのか、中盤以降、無理な手が出てきて、それをきっちり咎めて、ヨセも大きいところは比較的キッチリ取って、終局。盤面10目以上で、よく打てたと思う。

2戦目。6級申請の女性の方と定先で白番。序盤で相手の方に死活の見落としがあり、隅を一カ所、丸取り。大優勢になったので、あとは堅くきっちり打ち切って、小ヨセに入った時点で相手の方が投了。中盤以降から勝負手のような手が多く飛んできたけど、若干損しても無難に受けきって、取れるところは取って、という内容。序盤に取った隅は、手を入れておけば生きていたところだったので、そこだけアドバイス。それ以外は強い人だったので、これが無かったらどうなってたかわからない相手だったと思う。

3戦目。同級申請の男性と互先で、ニギリで白。布石はお互いに星からで、黒が3手目に中国流に構えるための小目を打ったので、即、一間ガカリから開始。そんな始まり方だったので、終始戦いなんだけど…相手が強すぎ。自分より2~3ランクは上と思える強さで、手の見え方がまるで違う。形勢が不利だと感じながらも中盤も過ぎ、ヨセに入りつつあったころ、相手の後手一眼しか無い大石が連絡を手抜きしてヨセの手を打ったので、連絡を切りに行って大石を捕獲。小ヨセに入ったタイミングで相手の方が投了。「この石が切れるとは」と、ずっと言っておられました。おそらく高段の人にボコボコにされる経験が少ない人だったのかな、と。逆に、自分はその経験が多かったから、そこが切れる場所というのが見えたんかな。辛勝。

決勝トーナメントに移って、初戦。10級申請の男性と5子局で白番。終始、黒のペースで、どう考えても5子の差は無いと感じる棋力。形勢ははっきり悪く、大ヨセが終わった頃から投了を考えたのだけど、相手も優勢なのに無理な手を打ってきたりして、ポロポロ石を取れたり、なんか投了するタイミングがつかめない。一カ所、(ここを受け間違ってくれたら大逆転)という場所があり、最終的に相手がその場所を受け損なって、30子くらいの大石を抜いて、相手が投了。ダメヅマリから生じる手ではあるけど、相手のミスに頼るという、情けない勝ち方。碁は完全に負けの内容。

決勝。6級申請の男性の方と定先で白番。相手の三連星からこちらは星と大ゲイマシマリの布石で開始。序盤はそんなに悪いところもなく、むしろ好調で、(いけるか?)と思ったんだけど…相手が戦いに強く、最終的に力で圧倒され、やむなく投了。三連星の模様を警戒しすぎて、消し方がどうもマズかった。弱い石を二カ所作ってしまい、両方とも捕獲されてしまった(ただ、相手の方は捕獲できている認識ではなかったそうなので、実際はどうなのかわからない)。弱い石はさっさと守る、という事を痛感した一局でした。

そんなわけで、最終的な結果は2位で準優勝ということになったんですが、つらい内容ばかりで、運も多分に絡んでいて、実力だけで準優勝ができたとは思えませんでした。しかしながら5級で申請して4勝1敗という結果が得られたと言うことで、5子局以外は「全然打てない」という事は無かったですし、ひとつの自信にもなりました。ひとまずは"5級"は胸を張って申請してもいいのかな、と。

宝酒造杯は段級位の過小申請が多く、特に5級以下が対象の級位戦(2)はカオスだと聞いていたのですが、そんなに言うほどでも無いという印象を受けました。と言うのは、級位戦(2)の中で、"5・6級"、"7~9級"、"10級以下"の3つのクラスに分類される為だと思います。だから、5級で申請すると、大体5級か6級で申請した人と多く当たることになるのかと(逆に言えば6級で申請する方が有利になるとも言えるけど)。級位戦(1)は、おそらく"1・2級"と"3・4級"に分けられるんだと思います。勝ち進むと、私の決勝1回戦のように、その分類を超えて組み合わされるみたいですが。

自分自身は、今は囲碁ステーションと囲碁レンジャーで5級、古友会で2級なので、大体5級なんだろうと思って、過小せずに5級で登録したのですが、結果として5級で申請して良かったと思いました。過小して(運もあったとは言え)準優勝していたとしても、やはり胸を張れないですし。