陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

4/29 第19回ごやねん。

日曜日は久々に"ごやねん"に参加してきました。対局は19路が1局打てたのみで、互先で自分が白番。結果は中押しで勝ち。イベント後半は企画イベントとの事で、棋力がほんの少しだけ差がある人とペアになり(私は上手側になった)、棋譜並べと詰碁を解く時間を、他のペアと競う、というもの。

棋譜並べはともかくとして、詰碁を誰かと一緒に考えて解く、というのは、普段はなかなかあまりやらないことで、これはこれで楽しいイベントでした。ハンデ有り9路総当たり戦とかよりも楽しかったかも。

"ごやねん"は…先生ともウマが合うし、全体的な雰囲気としては楽しいんですが、どうも囲碁を打ちに行くと言うことを目的に行くと、思ったよりもあまり対局できず、消化不良…と言う事が多い。今回も一局しか打てなかったし。そういう面では私は囲碁ステの方が楽しいなぁ…と思うんですよね。

で、その、今回の一局に出てきた場面。

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相手の方が三連星、私が二連星の布石です。2とカカって3と挟まれたので、入るかトビか…で、飛んでみました。で、結果、この定石の進行に。このブログでも何度か出ている進行。この後、黒は手を抜くことも出来るし、4と10の間に突き出す事も出来るわけですが…佃先生のおすすめは、すかさず出る、という事でした(http://slk.hatenablog.com/entry/2013/01/21/000000)が。

f:id:SLK:20130502042844p:plain相手の方が、1と打ってきたので、当然2とさえぎり…以下、こんな進行に。黒5は早生きを目指したかったのかな?と思うんですが。

 

f:id:SLK:20130502043334p:plainその後、進行して、大ヨセから小ヨセに入るか、という段階で、こんな感じに。この時点では白は下辺の黒を封鎖しているし、生きに来るだろう…と思っていたんですが、手を入れないので、

 

f:id:SLK:20130502043503p:plainヨセとしてもだいぶ大きいですし、黒は受けざるを得ない…と言うか、これでもちょっと怪しい?コウぐらいにはなるかも知れないぐらいのスペースの狭さですよね。

 

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ここで黒の方がサルスベリの受け方をミスし、しかも4手目で手抜きして他に打ってしまいました。当然、

f:id:SLK:20130502043809p:plain白としても、もう、こう行くしか無いところ。黒はAに打ったらBのナカデ、Bに打ったらAで目を潰されて二眼が出来ない…と言うわけで死にました。

 

f:id:SLK:20130502043942p:plainなお、実戦はこうでした。

以前にもこのブログで何度か書いていますが、この定石から進行した下辺の一団は、一見すると根拠があって生きが確定しているように見えるんですが、ヨセて行くと実は生きるスペースが無かった…って事が、意外とあります。10目はありそうに見えるんですが、ヨセると実は2~3目しか残らなかったり。なので、佃先生の「さっさとスミと連絡させておくべき」というアドバイスが有効になるんだろうな、と。と言うのも、

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最近、上手の方にやられたんですが、実はこのように進行しても、まだAに入れる余地があるんですよね。三々に入った石は、無条件で生きるって事はそんなに多くないんですが、最低でもコウになる、はず。で、まぁこの三々に入った石が黒9の下にキリを入れて生きたりしちゃうと、結構大変なことになります。

まー自分自身も過去に殺されたところ(http://slk.hatenablog.com/entry/2012/11/04/000000)なので、これは実は油断しちゃいけないんだよな、というのは常に意識している形です。