陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

1/20 囲碁ステーション。

日曜は囲碁ステに行ってきました。今回は参加者イベントとして、プロによる布石診断があるとのこと。と言う事で、早速診断してもらいました。見て頂いたのは佃先生です。

f:id:SLK:20130121060324p:plain

本当は序盤の40手までだったのですが…残念な事にここまでしか覚えてない。40手ぐらいなら打ち終えてからすぐに棋譜を取るなり盤面を写メ撮るなりすれば良かったかな…と、ちょっと後悔。

で、指摘されたのは…

  1. 19は大場で大きいけどすぐに20に出た方が良かった。
  2. 21はAの方が良かった。
  3. 23は冷静で良い手。
  4. 25は開きすぎ。
  5. 31では32に打つ方が良かった。

と…まぁ見事にダメだしばっかりです。それぞれの解説としては…。

まず、1番目ですが、19で大場に行くのも無くは無いですが、20と出て以下定石通りに進行し、一子切り取れば十分大きいので、その方が安定する、との事で。

f:id:SLK:20130121061349p:plain

以前はすぐに1と出て、こういう進行にしてたんですけど、白も大きくなってしまうのがイヤで、先に大場に行ったんですが。こっちの方が下辺は安心なので、まぁ…善し悪しはあるかな…。

2番目について。21は一間に飛ぶよりガマンしてAとノビる方が良かったそうで。理由としては、Bに覗かれると途端に眼が怪しくなるし、Cと出られても効かされてしまう、と。確かに。ただ、家に帰って"三連星の基本戦略"を見直してみたら、実戦通り飛ぶのを推奨しているんですよね(知らずに打ったんですが)。なので、BやCに打たれても、キチンとサバける腕があるなら、飛ぶ方が良いって事なんでしょうかね。私の場合は、しばらくの間は素直にAとノビる方が良さそうです。

3番目。これは個人的には当然の一手だと思っていて、大抵こんな感じでワリ打たれたら、下に下がってます。これは三連星だと良く打たれるワリウチなので、殆ど思考停止でノータイムで下がるんですが…意外と打てない手だそうで、ワリ打ってきた白を攻めてボロボロにされるケースが多いみたいです。これは褒めて貰えました。

4番目。開きすぎは、ごもっともで。分かってて三間に開いたんですが、やっぱり二間の方が良かったみたいです。白の強いところなので、打ち込まれると、どう考えても不利。

5番目。32に打つ事も考えたんですが、迷った末に実戦通りの進行に。で、やはり31では32の方が良かった、と。

f:id:SLK:20130121062500p:plain

こうやってみたら、そりゃどう考えても、こっちの方が良いですね…。白一子を攻めて、仮に生きても小さいし、黒は中央に向かって出て行ける形になりそうです。

とりあえずは、23を打てた事と、下辺の定石をキチンと打てている、という点は褒めて貰えました。8級相当でこんだけ打てたら序盤だけは十分らしいです。加えて「この後どうなるかは知りませんが」と言われましたがw。

対局は2戦して一勝一敗。一局目は定先で白番。結果は20目差前後で勝ち。大会で課題となった白番と言う事で、少し緊張したんですが、結局、星なら定石がある程度分かると言う事で、二連星にする事に。あと、白番の時は、特に焦らずにジックリ行く事。これが良かったのかどうか知りませんが、中盤ぐらいまでは多分少し白が良いぐらい、最後にヨセで相手の方のミスがあって、これで15~16目ぐらい得をしたと思います。コミが無いのでジックリ行っても良いモンか、と思ったんですが、今回は、まぁなんとか、という感じ。ミスもあったんで、ひやっとした場面もありましたが。

二局目は中押しで負け。黒番で二子で、ヨセまでは行ったんですが、ザックリ考えても10目は足りない、多分20目弱は足りない、と思って投了。序盤で結構な失敗をして、黒が攻められる対象になってしまい、なんとか生きた時には白は厚みを築いていてどうにもならない…という、良くあるパターンになってしまいました。勝負手らしい手はいくつかあったんですが、相手の方の棋力から、おそらく上手く行かないだろう、と。局後の検討でも色々とあれこれ話をさせて頂いて、「どのみち負けが濃厚なら、勝負手を打ってみて黒は頑張るべきだったのでは?」という厳しい一言を。上手の方は上手の方で、結構心配な箇所が複数あったそうで、地合いでは優勢でも最後までわからないかも、と思っていたそうです。個人的には、もっとヨセが上手く打てれば、逆転は分からないけど追いつくことぐらいは出来るんだろうなぁ…と言う感想を持ちました。まぁ二子置いて対局前からリードしているハズなのに、終盤で追いつくってどういう事なの、とも思いますけど。

うーん、ざっくり計算して無理そうだから投了、って良くないのかな。一応ザックリとは言えそこまで的外れな計算では無いと思うんですが。無理そうだと思っても勝負を仕掛けて壮大に自爆する…ってのは、なんか相手に悪い気がするんですよね…。

布石診断、勝った碁、負けた碁、どれもこれまた勉強になった一日でした。