陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

12/23 Go's Cafe Christmas。

日曜日は関西棋院で行われたGo's Cafe Christmasに参加してきました。級位者向けのイベントで、9・13路での対局がメイン。最初に13路で2局、その後、ペア碁で1局、3人チームの連碁で1局、打ってきました。

で、最初に初段の方(級位者向けイベントだったような…)と13路で、私が黒で二子局。これがまぁ…結果は負けだったのですが、序盤、結城 聡 九段に「序盤が凄く良かった」と褒めて貰う事が。まぁその後がダメだったのでアレなんですが…その局面というのが、

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この黒28が良い手だったそうで、「プロならこう打つ」場面だそうで。三々に入られた後、二段バネするという手があるというのは知っていたんですが、その後、どうしたら良いのかまでは知らず…しかし、基本定石通りに29に這っていたら、これはダメじゃないの?と思って二段バネしたんですが…当然のように白29と切ってくる場面。ここで…

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白に渡られたら上辺の黒三子が生きないのでは?と考えてしまい、こんな展開に。この後、右辺の黒は生きるだけは生きたんですが、白が中央をガッツリ取り、他にも地を削られ、20目近い負け。黒二子も捨てるわけにはいかないのに生きるのにも苦労する形に。結城九段は、傍から見ていて「二段バネして白に切られた時に手が止まったのでイヤな予感がした(笑)」そうで。これで白が中央に非常に強くなってしまったので、この黒1が敗着だそうです。で、ここは当然ですが…

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こうするべきでした、と。このように進行するかはともかく、とりあえず黒1とツがないことには話にならない。言われてみればその通りで、この黒一子をポン抜いた白はまだ生きていないので、黒から攻める対象になるし、上辺の黒はまだ逃げることも十分可能なんですよね。少なくとも実戦の進行の右辺の黒二子よりは生きるのに苦労はしないと思います。「黒1とツいでおけば、互角か黒が良いくらいの展開」だと言われました。

その後も13路で1局打った後、ペア碁を打ち、連碁を。で、相手の方が、入門二人+中野泰宏九段という…こちらは、私、妻(20級)、入門の方、という三人で、なんとか自分が引っ張るしか無いという状況。結局、相手の方の大石を取る事で勝ちは取れたのですが、連碁と言うのはなかなか自分の思うように進まず、ドキドキするような進行でした。中野先生からは、「狙いを持った厳しい手を打つ」と言われたのですが…これは褒めて貰ったと思って良いのかな。"危うい"と隣り合わせな気もするので、これはこれで気をつけないといけないな、とも思いました。自分では厳しい手を打っているという自覚が無いですしね…。

この中野泰宏九段、この後、三味線の演奏を披露されたのですが、これがなかなか面白いもので、参加前は「三味線なんか聞いてもなぁ」と思っていたのですが、いざ聞いてみたら三味線って面白かったです。三味線の演奏を生で聴いたのは生まれて初めてだったのですが、他の弦楽器に比べて音に躍動感があって、非常に興味深いものでした。

で…以下はGo's Cafe終了後の話。Go's Cafeは17:00前に終わったのですが、サロンは17:30頃まで開いているので自由に対局等してもらって構わない、との事で。子供はサロンのあるビルの5階にある子供教室のクリスマス会に参加しており、終わるのが17:30だったので、サロンで妻と対局しながら待っていることに。

17:30少し前くらいに子供教室が終わったようで、子供がサロンに下りてきたので、結城先生に「息子なんですけど、先生のファンなんです」と話しかけることに。で、子供は結城先生と握手をし、お話をさせて頂いてご満悦。その後、13路で打って頂けることになったのですが、なんとウチの子が白。息子が「こっち白だったので…」と交換しようとしたら、「え?アカンか?」と言われ、そのまま打つ事に。「じゃあ互先でコミ6目半な!」と言われ…結果は黒の半目勝ちw。いやぁ上手いこと調整されますね…。イベントには子供教室に出入りしている先生も多く居られたので、「え?○○君が白?」と何度も言われw、某先生に至っては「おれだって結城さんに白を持った事無いのに」と言われる始末。半目と言う事で「昇級させなアカン」とか「NHK杯に出たらいいねん」とか色々言われていましたw。局中、局後、共に色々とアドバイスを貰い、その後、サインを頂いていました。それを見ていた私も羨ましくなってしまい、一緒にサインを貰ってきましたw

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その後も色々と話をさせて貰って、ホントに楽しいイベントでした。打ち納めに丁度良い感じでした。