陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

サークル。

金曜日はいつも通り関西棋院でのサークルへ。いつも通り、まず先生と四子局。

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【棋譜再生】

今日は何かえらく攻められている気がするなぁ…と思っていたら、「今日は攻めてみました」とのことで。右下が死にかけて焦ったんですが、黒48によって生きを計ることが出来、黒42からの手は機転が利いた良い手だと言われました。切るのは怖かったんですが、切った判断が良かったのか、どうだったのか…と言うのは、

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別に1と抑えたところで、白がA・B・Cのどこに受けても、白は生きない気がするんですよね。他に白からの良い手があるんでしょうか?とりあえず、黒48に関しては、黒42と切った後、生きを計ることが出来た、という点で褒めて貰えただけで、黒42が良かったわけでは無さそうだな、と。

他にも、こう…今回の棋譜を見返してみると、どうも攻められると、臆病になって腰の引けた手が多くなっている気がします。例えば黒62なんかは、切る方が良いんじゃないのかな、と。黒66でスミを守りに行ったのも、特にこのタイミングで必要かと言われると…左辺に入ってきた白の一団を攻め続けた方が良かったのでは?と思います。黒22なんかも、23のところを切って置いた方が良かったのでは、とか…こういうところで尻込みしている気がします。上手に対する恐怖心のようなものがあるのでしょうか…。

その後、今回は生徒さんの数の関係で、続けて先生と四子局を打つ事に。対局と言うよりは布石診断?とか、方針を持って打っているかとか、碁に臨む姿勢のようなものを問われるような感じで、盤面ごとにちょこちょこと話を挟んで、私がどういう指針を持って打っているのかを探っているような感じでした。

結果としては、置き石を扱うのが上手く、布石は三連星から中央を大きく取りにいくスタイル…所謂、宇宙流が合っているのではないか?との事でした。また、自分で思っているよりも死活はしっかりしている印象を持っている、との事。形勢判断も(大ざっぱなりに)そこそこ出来ている部分もあり、それに沿った方針に打てている、という印象を受けた、と言われました。正直なところ、「中央を取るのが上手い」と何度か言われた事もあったので、きっと自分はそういう碁が向いているのだろうなぁ…とは、おぼろげながら気付いていました。が、スミや辺で手堅く勝つ碁ってのにも憧れるんですよね…。

で、その布石診断で、言われた事ですが。

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例えばこんな感じで、白1に対して黒2として下辺を三連星にした後、カカッてきた白2に手抜きして黒4と打つ事で、2方向からの三連星を敷くことができる、と。あー、なるほど…考えたことが無かった。下辺の三連星を一つとして考えて、そこからどうするって考え方しかしたことが無かった。で、白5と開いてきた時に黒6と開く…これは私が「ここに打ちたくなります」と提示した手なんですが、これが良いそうで、理由は、他の石が四線にあるのだから、他の場所も積極的に四線を取っていくことで中央を取りに行きやすくなる、と。方針としても、四線に置いていくという一貫性が持てるとのことです。うーん、なるほど…うっかりケイマにシマッたりしそうですが、まぁその辺は臨機応変という事でしょうか。

他にも色々と、この対局以外の話を…例えば、「知識は勝率とは結びつかないが、知識と実力は結びつく」とか。なので、実力が付いてきていても、それは必ずしも勝率とは結びつかないそうです。それはもう実戦を繰り返して学んでいくしか無い部分のようですね。

今回は、そういった、自分の碁に関する疑問点や、細かい指導が受けられて、有意義でした。いやま、対局も有意義ですけども、あまりこうゆっくりを話を聞いて貰える機会も、意外に無いと言うか。自分の碁をもう一度見直すきっかけになりました。