陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

勉強。

月曜日は、いつもの碁会所で師匠に指導碁を打って貰いました。いつも通り七子局。今回は棋譜を取らせて貰いました。

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【棋譜再生】

ここに打たれたら白は投了ですね、と、ここで終了。しかしこうやって棋譜を見返してみると、損な手を打っていますね…特に黒186など悪手すぎで、何がしたいのか分からない。でも打ってる時は必要な気がしたんですよね…なんでだろう。他にも「これは…」と思う手がポツポツあって、なんかもう自分の馬鹿さ加減に呆れるというか…。
実際に打って頂いている時、なんかいつもと先生の手の雰囲気が違うなぁ…と思っていたら、終局後、「今回はわざと変な手を打ってみました」との事で、白のミスを突けるかどうか、を見られていたようです。具体的には、黒116以下、下までまっすぐ出て行けることに気付くかどうか、という点と、上辺の白の一団を殺す事が出来るか、という点、また、黒172が打てるかどうか、を見ていたそうで。他にもあったのかも知れませんが、とりあえず、その三点は出来たようです。

ただ、上辺の白を殺すよりも172に気付くことが難しいはずなのに、172はすぐに打てて240は最後まで打てなかった点が腑に落ちなかったそうですが。本当ならば白182の点にも黒を打っておかないといけないはずなので、本当は半分正解ぐらいなんだと思います。実は、黒180を打った時点で、(この白は殺せるのでは?)と気付いたのですが、なんとなく自信が持てなかった(上手に対する自信のなさ)と、その後、続けて後手に回ってしまったので、それでも取りに行っても良いのかわからなかった、というのがありました。結局、240の時点で打つ事で、「いつ気付いてくれるのかと思っていましたw」と言われました。

しかし、この碁…もし白239にツいだ場合、

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こうなると思うのですが、これだと22目差で白の勝ちになってしまうんですね。で、実戦で白が投了しなければ、

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こんな感じになると思うんですが、これで盤面持碁の黒が4.5目差で勝ち…と、物凄い差が出ることにビックリ。一手で勝敗がひっくり返ってしまう、良い例というか…。タイミング次第ではあるんでしょうが、殺せるところは迷わずキッチリ殺しに行かないとダメだな、と、思い知らされた次第です。

しかし、黒に損な手が沢山あるはずなのに、盤面を持碁に持って行けるってのは…毎回こんな感じなので意図的にやってるんだと思うんですが、本当に凄いな、と。高段の人は自分から見ると本当に化け物のようです…。