陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

勉強。

月曜日は南森町の勉強で、師匠に指導碁を。例によって七子局、結果だけを言えば、超久々に勝ち。15目差ぐらいでした。まぁ指導碁なので、勝たせて貰ったというのが正しいというか…なので勝ち負けはどうでも良いんですが。

相変わらずヨセがヘタで、ヨセでちょくちょく間違うことが。「そこに打つと、こちらに打たれると…」と言う感じで、今回は2回ほど打ち直しをさせて貰ったので(毎回そんな感じですが)、それでなんとか、という点もあるはずです。

で、今回の「覚えて帰った方が良い点」。

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色々あって、こんな感じの進行になりました。中央は天元に黒がありますが、下辺から中央にかけては白が強い状態。省略してありますが、下辺の白に囲まれている黒は、脱出不可能ですが生きています。右辺は黒が強い状態。この状態ではAかB、どちらかを守らないと、どちらかを切られてしまうわけですが…どちらを守るか、という点。さて…まず、頭の中だけで読んでみました。

Aを守ると、多分こんな感じ。

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Bを守ると、こんな感じ。

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この白はシチョウでは取れない…9を助けようとすると、当然、ボロボロになっている黒のキズを切られまくるでしょう。

Bの側の一団は大きいですが、Aに切られると白はシチョウにならず、逃げられます。Aを守るとBの一団は死にますが、Aの一団から中央に向けての勢力が期待できます。「取れないシチョウは追いかけてはいけない」という言葉もありますし、しょうがない、Bを捨てるか…と言うところで、「それは…」と指導。

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シチョウで取れなくても、これで満足です、との事。こうなるのが分かっているので、白もすぐには切らないところだとか。左上の一団は、ここだけで生きる必要が出てきますが、左下から中央に向けての黒が非常に厚く強い一団になり、中央で天元と連絡して主導権を握れるようになるのが大きい、との事。最も、眼が無いので、この一団は生きている一団と連絡する必要が、まだありますが。この場合、左下の黒の一団が結構大きいので、これを取られるのは大きな損になるので、全部生きられるのであれば、それが一番良いと。まぁごもっともです。

「取れないシチョウを追いかけてはいけない」という言葉にばかり捕らわれていて、その先を全く考えていなかった、という反省点。取れなくても成功する事もある、と。シチョウの先を読むだけでも苦手で結構テンパるので、ここまで自力で考えられるようになるのは…という気がしますが、なるほどそういう考え方もある、という事は、頭に留めておこうかなぁと。