陽時計と日々記

三十路過ぎて囲碁を始めてみるおっさんのブログ。

サークル。

同じタイトルが立て続けになるのもどうかな、と思うのですが、他に良いタイトルも思い浮かばず。

そんなわけでタイトルのままなのですが、金曜に関西棋院の初心者サークルへ。行かないつもりだったんですが、天気が雨模様で、「先週同様、人が少ないのでは?」と思いながら行ったのですが、今日は盛況でした。流石に二週続けてってのは考えが甘かったようです。

碁の方はと言うと、今回も先生と五子局。今日は隅を大事にしよう、と心がけていたはずが、序盤に星にケイマでカカってきた白が一間飛びした時に、何を考えたのか隅では無く辺から一間飛びで付き合ってしまい、当然ながら星をそのまま囲われてしまうことに。そこに根を下ろそうとする白と生きようとする黒の戦いになったんですが、5~6手打ってから、「上手くいけばギリギリ二眼が作れるかも知れないけど、詰碁勝負になったら勝てるわけ無い」と思い、頭を切り換えて白を隅に封じ込める方向で考えることに。結局、これが上手くいって、隅を取られる代わりに中央を大きく取る事が出来ました。

そのほか、以前に書いた「打ち込めなかった後悔」をして以来、打ち込めるのでは無いか?と思えるスペースがある時には、積極的に打ち込んでみる姿勢を。仮に失敗して打ち込んだ石が殺されてしまったとしても、打ち込んだ石の相手をせざるを得ない状況だった場合、2~3子までなら取られても小さく封じ込めやすくなるのでは無いか?と思った次第で。そういうのを2~3手、打ってみました。これが良かったのかどうか分かりませんが、白の比較的大きい石の塊を殺す事に成功。殺せなかった塊に関しても、生きるのが苦しくなったり、また、黒の地を少しながら増やすことに貢献したりと、良い成果は上げられたようです。なんとなくですが、「見合い」という感覚が分かってきた気がします。

その後、上手の方と五子局。今度こそ辺や隅を大事に…と思っていたのですが、これがまたなかなか上手く行かず…置き石があるからそうせざるを得ないんだと思うのですが、上手の方の「ここに地を作ってやる」という、強引(と言っても良いのか)な入り込み方には、ビックリすることが多いです。しかもそれで本当に地が作れるのだから凄い。自分の応手が悪いんでしょうが、自分には怖くて入っていけないような場所にドン!と入ってこられるので、圧倒されるというか。

そういう展開が立て続いたので気圧される感はあったのですが、結果としては、隅に入ってきた一団、辺に入ってきた一団を殺す事が出来、勝つ事が出来ました。辺の一団は上手の方の応手のミスでナカデに打つことができたせいだったのでラッキーだったという感じでしたが、隅は上手くナカデにできたと思います。以前に詰碁の本か何かで「急所が見えたら即打つこと、その後のヨミは後からくっつければ良い」という一文を見かけて以来、ここが急所になるのでは無いか?と思えた場所には、そこが思っている形にまとまるか・まとまらないかに関わらず、とりあえず先に打つことにしています。先生に聞いたところ、「一手間違ってもダメなところだったけど手順通りに打てていた」との事で、内心(手順なんかあったんか…)と思いながらも、とりあえず打ってみるってのも大事なんだな、と。

普段対局をしない分、詰碁の本を積極的に読むようにしているのですが(それでも1日に15~30分程度、多い時は2時間弱ぐらい)、先生との対局、上手の方との対局を終えてみると、自分が思っているよりも力になっている気がします。ただ、局所局所でしか考えられないので、盤上に展開していくのが苦手なのは、相変わらずですが。よく「初心者は詰碁やってればいい」と言われますが、こういう事なのかな、と。相手の方も「詰碁で負けた」と言われていましたが、実際、私の方も「詰碁のおかげで勝てた」という感覚はありました。対局の内容に関しても勉強になることが非常に多く、特に上手の方が仕掛けて来る侵入のテクニックのようなものは、学ぶべき部分だと思いました。

そういえば、知らない間に10級に昇級していたらしいのですが、昨日、8級に昇級だそうで。この級位も先生のさじ加減で決まる級位で、サークル内での位置付けっぽい感じなので、どこに行っても8級で通るってわけでは無さそうですが…うーん、あまり実感が無い。

あと、「最近、手の閃きが凄く良いので、それを大事にして下さい。」と言われました。素直に嬉しいのですが…閃きって、本当にその場での思いつきで手を打つので、どう大事にしたら良いものかと…。初心者だからこそヨミの浅さ故に恐れずに打てている手、だったりすると、それを意識して伸ばすのは難しいかなぁ。